萎縮性胃炎でお悩みの方は秋葉原内科内視鏡クリニック

萎縮性胃炎とは

萎縮性胃炎は、胃の内側を覆う粘膜が慢性的な炎症によって薄くなり、本来の構造や機能を徐々に失っていく状態を指します。正常な粘膜は消化液から胃壁を守りますが、炎症が長く続くことで腺組織が減少し、粘膜が菲薄化します。この病変は加齢とともに増加し、特に50歳以降に発見されることが多くなります。萎縮が進むと胃酸の分泌低下や消化機能の低下を招くだけでなく、胃がん発症リスクが高まることが知られています。
そのため、萎縮性胃炎は「放置してよい炎症」ではなく、適切な診断と継続的な経過観察が必要な重要な病態です。

萎縮性胃炎の症状

初期には自覚症状がほとんどないことが多く、検診や人間ドックで偶然発見されることもあります。進行すると以下のような症状が現れる場合があります。

  • 胃もたれ、食欲低下、胃の違和感

  • 軽い吐き気、食後の膨満感や不快感

  • 胃酸分泌低下による消化不良

  • 鉄やビタミンB12の吸収障害による慢性貧血や倦怠感

これらの症状は加齢や体質のせいと見過ごされがちですが、背景に萎縮性胃炎が隠れている可能性もあります。

萎縮性胃炎の原因

最も重要な原因はピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)感染です。

  • ピロリ菌は幼少期に感染することが多く、胃粘膜に長期間炎症を起こし続けることで腺組織を破壊し、萎縮を進行させます。

  • 衛生環境が十分でなかった世代では感染率が高く、特に中高年で多く見られます。

その他の原因・要因には以下が挙げられます。

  • 自己免疫性胃炎など特殊な病態

  • 長期のNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)使用

  • 喫煙、過度の飲酒、塩分過多の食事習慣

萎縮性胃炎の治療法

治療の第一歩は原因の特定です。ピロリ菌感染が確認された場合は、抗菌薬と胃酸分泌抑制薬を併用した除菌療法を1週間行います。

  • 除菌成功により、萎縮の進行を抑え、胃癌リスクを下げられます。

  • ただし、高度な萎縮は除菌後も完全には元に戻らないため、除菌後も定期的な内視鏡検査が必要です。

生活習慣の改善も重要で、以下が推奨されます。

  • バランスの取れた食事、塩分・刺激物の控えめな摂取

  • 節度ある飲酒、禁煙

  • 必要に応じた消化機能サポート薬の使用

萎縮性胃炎は早期に適切な管理を行うことで、胃癌の予防に直結します。放置せず、定期的な検査と生活習慣の見直しを行うことが大切です。