飲み込みにくい・つかえるの症状でお悩みの方は秋葉原内科内視鏡クリニックへ

飲み込みにくい・つかえるとは

嚥下(えんげ)の仕組み

飲み込みの動作は、舌・喉・食道が連携して行う繊細な働きです。口の中で食べ物をまとめ、喉の奥(咽頭)から食道へ押し出す際、気道が一瞬閉じて誤って肺に入らないように守られています。この流れはほんの数秒のうちに起こりますが、脳・神経・筋肉が正確に連動する必要があり、いずれかの働きに不調があると「飲み込みにくい」「つかえる」と感じやすくなります。

一時的な違和感と慢性的な飲み込みづらさの違い

風邪や乾燥などで喉の粘膜が炎症を起こすと、一時的に飲み込みづらく感じることがあります。しかし、2週間以上続くつかえ感や違和感は、慢性の疾患が隠れている可能性があります。胃酸の逆流や神経の障害、喉の腫瘍などが原因となっていることもあるため、早めの受診が安心です。

よくある誤解(「年齢のせい」や「ストレスだけではない」)

「年齢のせいだから」「ストレスで喉が締めつけられているだけ」と考えてしまう方も多いですが、実際には炎症や筋力低下、神経・消化器系の異常が関係している場合もあります。
放置すると誤嚥や体重減少、栄養不足などを引き起こす恐れがあるため、早期の対応が重要です。

主な症状の種類と特徴

飲み込みにくさやつかえ感は、人によって出方が異なります。以下のような症状が見られたら注意が必要です。

食事中にむせる・飲み込みづらい

水や汁物を飲んだときにむせたり、食事中に咳き込むことが増えた場合、嚥下反射の低下が考えられます。特に高齢の方や神経疾患をお持ちの方は誤嚥に注意が必要です。

喉に何かが引っかかる・詰まる感じ

喉の奥に「何かが残っているような感覚」が続く場合、慢性咽頭炎や胃食道逆流症などで粘膜が刺激を受けている可能性があります。筋肉の緊張やストレスも影響します。

声がかすれる・飲み込むと痛い

声を出すたびに違和感がある、飲み込むと痛いといった場合、声帯炎や扁桃の炎症が原因のことがあります。長期間続く場合は、喉頭ポリープや腫瘍も疑われます。

痰がからむ・唾が飲み込みづらい

痰が絡むような感覚や唾の通りにくさは、後鼻漏(こうびろう)や乾燥、アレルギーなどが影響していることがあります。鼻の症状と併発するケースも多いです。

胸のあたりでつかえる(食道の異常)

喉よりも胸のあたりでつかえる感覚がある場合は、食道の狭窄や運動障害、胃酸逆流などが関係していることがあります。

飲み込みづらさの主な原因

咽頭・喉頭の炎症(慢性咽頭炎・声帯炎など)

喫煙や乾燥、長時間の会話などによる刺激で喉の粘膜が炎症を起こすと、飲み込むたびに痛みや違和感が出ます。

胃食道逆流症(GERD)による刺激

胃酸が喉まで上がってくると、粘膜がただれ、慢性的なつかえ感やヒリヒリした痛みを引き起こします。就寝前の食事や脂っこい食べ物、アルコールは悪化要因になります。

神経・筋肉の異常(脳梗塞後、パーキンソン病など)

嚥下は神経と筋肉が連動して行う動作です。脳や神経の病気でその連携が乱れると、誤嚥やつかえ感が生じます。

加齢による嚥下機能の低下

年齢を重ねると舌や喉の筋力が低下し、食べ物を押し込む力が弱くなります。早期からの嚥下リハビリで改善・予防が可能です。

ストレスや自律神経の乱れ(咽喉頭異常感症)

過度の緊張や不安が続くと、自律神経のバランスが崩れ、喉の筋肉がこわばることで違和感が生じます。身体的な異常がないか確認しながら、心身のケアを行うことが大切です。

腫瘍やポリープなどによる物理的圧迫

甲状腺や喉頭、食道などに腫瘍ができると、片側だけのつかえ感や痛みが出ることがあります。早期発見のためにも、長く続く場合は検査が必要です。

放置できない危険サイン

以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

  • 片側だけがつかえる、しこりを感じる

  • 声のかすれや血の混じる痰が出る

  • 食欲不振や体重減少がある

  • 2週間以上症状が続いている

これらは腫瘍や神経の障害を示すこともあり、放置は禁物です。

診断の流れ

まず、医師が問診で症状の経過や生活習慣、既往歴を丁寧に確認します。その後、ファイバースコープ検査で喉の奥を直接観察し、炎症や腫瘍、粘膜の異常を確認します。

飲み込みの動きを詳しく調べるために、嚥下造影(VF検査)や内視鏡嚥下評価(VE検査)を行うこともあります
また、胃カメラや食道造影で通過の状態を確認し、必要に応じてCT・MRIで神経や腫瘍の有無を評価します。(※当院では胃カメラ以外の検査は行っておりません)。

治療方法

治療は原因によって異なります。炎症や胃酸逆流が原因の場合は、抗炎症薬や胃酸抑制薬を使用し、粘膜の修復を促します。ストレスが関係している場合は、軽度の抗不安薬やリラクゼーション療法を取り入れることもあります。

嚥下リハビリテーションでは、言語聴覚士が喉や舌の筋肉を鍛える訓練を行い、飲み込み動作を改善します。日常生活では、以下のような工夫が有効です。

  • 食後すぐに横にならない

  • 就寝3時間前までに食事を終える

  • アルコール・香辛料を控える

  • 部屋を加湿して喉の乾燥を防ぐ

腫瘍や神経疾患が原因の場合は、外科的治療や専門的なリハビリが必要となります。